勝小吉

勝小吉訪問の地 岡野孫一郎の所領地-5

勝小吉訪問の地 岡野孫一郎の所領地-5

切腹をしようとしたところ、一同が「仰せの儀、かしこまりました。家財を売ってでも金を用意します。」と言ったが、小吉はさらに「今になっては聞き入れぬ。介錯を頼む」 一同は大慌てとなり、代官の山田新右衛門が間に入り止めた。 小吉はここぞとばかりに「金を必ず用意する」という一文を書かせ。刻限も村人から翌日には用意するという答えを引き出した。 翌日550両を小吉に渡した。残り50両を3日間で作るようにと指示を出し、江戸への帰国のため出立をした。 江戸につき、岡野家へ訪ねると神様扱いにされるほど歓迎を受けた。 大川丈助に339両支払い、今後騒ぎを起こさないよう書付を書かせ、一件落着となった。

御願塚村は、息子の勝海舟が公用で赴いた際、つい立ち寄りたい場所だったと推察します。(完結)

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勝小吉訪問の地 岡野孫一郎の所領地-4

勝小吉訪問の地 岡野孫一郎の所領地-4

(4)勝小吉 ここ一番の大勝負

能勢の妙見詣での出来事が御願塚村に帰ってから、村人たちの様子が変化しだした。
金を出そうという派と金を出さない派と別れだしてきた。
小吉は「しめた」と思いつつも、大坂へ芝居見物(仮名手本忠臣蔵)に出かけ、奉行所により、御願塚村へ肴等を運ばせた。
小吉は大いに村民たちに御馳走を振る舞ったところで、改めて「金策」を講じると、まだ準備ができていないという返事だった。
翌日、勝小吉は伊丹の呉服屋へ行き白装束を購入。
その夜、代官邸に村人を集めて、寛大な御馳走を振る舞った。
場が盛り上がり、落ち着いたところで、小吉は全員に「これまでの金策の事情、そもそもこの地は岡野江雪が家康から頂いた土地。その岡野家が断絶するかもしれない事態になって、恩を返そうとは思わないのか。俺は出来ぬからこうして江戸から御願塚村に来てお願いに来ているのだ。しかし、どうしても金を出さぬというので、このままでは江戸に帰れず、今晩自刃する。ついては亡骸を倅(海舟)に渡してくれ。」と言った。(つづく)

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勝小吉訪問の地 岡野孫一郎の所領地-3

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(3)勝小吉 能勢の妙見詣で

村民らが金を造る準備をしている、という情報を小吉がつかむ。
代官に「能勢の妙見詣で」に行くことを告げ、共はこれまで反対して来た村人を連れていくことにする。
小吉は代官に「共へ雨具を持参するよう」と言ったところ、代官は「この時期は日和がよく、5.6日は雨が降らないので不要」と返事した。
小吉は「これまで妙見に信仰しているので、俺が雨が降るといったら必ず大雨が降る」と返した。
出発するも天気がよく、妙見に近づいたとき雨具の駕籠持ちが怒りだし、その駕籠を麓の茶屋へ置いて登り出した。
山頂につき妙見詣でを済ませて下山の途中、大雨になった。
共の雨具は茶屋に置いてきているのでずぶ濡れになった。
その後、雨がおさまってから、村人たちが「自分たちは百日詣でても降らなかった雨が、
昨日の段階でご存知とは」と驚嘆した。(つづく)

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勝小吉訪問の地 岡野孫一郎の所領地-2

勝小吉訪問の地 岡野孫一郎の所領地-2

勝小吉の出張.

御願塚村へ(天保9年11月9日)
御願塚村の代官 山田新右衛門邸へ逗留。 
翌日、村民を呼び集め金策を講じる。しかし、「とても余力がなく、1銭も出せない」と断られる。
勝小吉は当惑したが、数日間、村を見て回り様子を探る。
暫く金の話を持ち出さず、大坂へ出向いたりして、共の者に村人の様子を探らせた。
共の猪山勇八が、小吉に黙って強引に金策をせまると、逆に武力でもって抵抗してきた。
代官や村人たちに講義をすると喜ばれたが、金の話になると強烈に抵抗した。
勝小吉は、一泡ふかせてやろうと決意する。そのため、策を練りおとなしく慎重に行動した。(つづく)

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勝小吉 訪問の地 岡野孫一郎所領地

勝小吉訪問の地 岡野孫一郎の所領地

岡野孫一郎(旗本1,500石)の祖先は小田原北条家の家臣。北条家没落後、秀吉、家康に仕える。家康から所領各地を与えられた。そのうちのひとつが御願塚村500余石だった。江戸にある所領地内に、勝小吉が転居し岡野家と関わることとなった。
岡野孫一郎、役をもらうが長続きせず、とうとう無役となる。岡野孫一郎は無役でありながら道楽者、多額の借金をする。借金の返済を勝小吉がの工面し面倒を見る。岡野家に奉公した悪玉大川丈助から、借金339両を返済しないと評定所へ訴えると脅され、岡野家断絶の危機となった。岡野孫一郎の依頼により、勝小吉は御願塚村へ出張し、400両を工面することとなる。(つづく)

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