有栖川宮別邸の遺構
「練(御屋敷再生複合ショップ)」
地下鉄松屋町駅からすぐのところ。
この付近は瓦に適する土があり、瓦の生産地でした。瓦の製造過程で「土練」という過程(採った土を練り上げ土の中にある空気を抜き取る作業)から「練」と名づけられたようである
<瓦職人 寺島籐右衛門>
寺島家は、紀州の出身。 豊臣秀吉に認められ豊臣家の御用瓦師になった。
その後、徳川の御用瓦師にもなり、豊臣家の内偵と成った
ため、豊臣家滅亡後、広大な土地を請地として得た。
それまでも江戸城の瓦も大坂で焼いて納め、京都禁裏の瓦も請け負うなど、徳川家の独占的瓦事業者だった。4代目の寺島籐右衛門の時に4万6千坪もの広大な土地を与えられた。これを瓦屋藤右衛門請地という。町名に「瓦屋町」。東横堀川に「瓦屋橋」は瓦屋藤右衛門請地である。
<有栖川宮別邸>
「練(御屋敷再生複合ショップ)」 の建物は、大正期に建てられた建物。
一説には、神戸の舞子にあった有栖川宮別邸の一部が移築されたものと言われており、決定的な証拠が出ないため明言は避けているものの、その確率は非常に高いと思われる。
複合ショップの2階には「ありす」という店名のお店がある。
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