坂本龍馬の豆知識その3
<神戸海軍操練所と神戸海軍塾>
よく坂本龍馬関連の本で龍馬は「神戸海軍操練所の塾頭だった」というのを見かけます。
神戸海軍操練所は、勝 海舟が第14代将軍徳川家茂に摂海を蒸気船で案内している時、直談判で「海軍創設の必要性とその人材を育てるため、神戸に操練所を開設すべき」と訴え、家茂は即答にて承諾します。
つまり「神戸海軍操練所」は幕府によって創設されたものですので、脱藩浪士は入所できません。勝 海舟は大坂の寓居先である専稱寺に「大坂海軍塾〔勝塾)」を開塾。龍馬は勝塾に入塾。
勝 海舟が神戸に拠点を移した際、自邸を設けます。勝塾も神戸に移転。勝 海舟邸で「神戸海軍塾(勝塾)」が開かれた可能性が高いと思われます。
大坂海軍塾より塾頭だった佐藤与之助〔庄内藩士)が、神戸海軍操練所の教授役に抜擢。勝塾では、塾頭が空席になり、坂本龍馬が勝塾の塾頭を継ぎました。
「神戸海軍操練所」と「神戸海軍塾」は別物で、ご存知の方が意外に少なく、著名な歴史作家でも誤記があるケースが多々あります。写真は神戸の勝海舟邸跡です。現在の阪急三宮駅に該当します。
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